シャープの亀山工場(三重県亀山市)で、液晶パネルの生産が縮小していることが分かった。
同工場で働く多くの外国人請負労働者から「雇い止めされた」との相談を受けた労働組合
「ユニオンみえ」(津市)は「アップル向けの仕事が海外に流れ、生産が縮小している」と話した。

亀山工場は2016年ごろまで、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などの
液晶パネルを量産していたが、最近は価格競争が厳しくなっている。

野村勝明副社長は、10月末の決算会見で「スマホ用小型パネルの販売は、ある程度低下する」
との見通しを示し、「今後、パソコンや車載用などの中型パネル(生産)を伸ばす」と発言していた。

シャープはノートパソコンや車載モニターなどに注力しているが、これらの市場はスマホより小さく、
同工場で従来の生産量を補えていないと見られる。

雇い止めについて、シャープ広報は「当社が発注する業務量に応じ、請負会社が人員の増減を
決めているため、コメントする立場にない」と回答した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181203-00010000-newswitch-ind