金融商品取引法違反の疑いで逮捕され、東京拘置所に勾留されているカルロス・ゴーン容疑者の拘束環境を、
フランスメディアは「ひどい刑務所」などと、驚きをもって伝えている。

 仏紙フィガロは「まだルノー、日産、三菱の会長だったのに、ひどい拘置所に移された」と報じた。
この拘置所には死刑を執行する施設があるとして、「地獄だ」と伝えた。

 さらに「検察の取り調べの際に弁護士も付き添えない。
外部との面会は1日15分に制限され、しかも看守が付き添い、看守がわかる言葉(日本語)で話さなければならない」と指摘し、
「ゴーン容疑者の悲嘆ぶりが想像できるというものだ」と報じている。

 仏経済紙レゼコーも「ゴーン氏の拘束はどのようなものか?」と題する記事を配信。最大で20日以上拘束されることなどを伝えた。

 フランスでは容疑者が拘束された際、捜査当局による聴取の際に弁護士が同席でき、
拘束期間もテロ容疑をのぞき最長4日間(96時間)と定められている。このため、ゴーン容疑者の環境がとりわけ厳しく映ったようだ。

 サルコジ元大統領が自身への捜査をゆがめた疑いで2014年に拘束されたときは、1日で身柄が解放されており、
著名人も特別扱いしない「平等ぶり」も関心を集めている。



ゴーン容疑者いる拘置所「地獄だ」 仏メディアが同情?
https://www.asahi.com/articles/ASLCR513ZLCRUHBI00H.html