日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)のフィリピン人技能実習生が実習期間を残し、相次ぎ解雇されている。
日立の実習計画が認可されず、在留資格がなくなったことが理由。
元実習生は、関係機関の柔軟な対応がないまま帰国に追い込まれており、現行制度を問題視する声が上がる。

これまでに解雇されたのは九十九人。
十八日には二十人がフィリピンに戻った。
ある元実習生は「日立は一流の企業だと思っていた。できれば実習を続けたかった」と嘆く。

笠戸事業所では鉄道の車両を製造。九十九人は三年間で、配電盤や制御盤など電気機器を
組み立てる技術を習得する予定だった。

だが法務省と監督機関の外国人技能実習機構が七月、目的の技能を学べない作業に従事させられている疑いが
あるとして事業所を検査。日立が機構に出した実習計画が認可されない状況が続いている。
九十九人は実習期間が一〜二年ほど残っていたが、「技能実習」の在留資格の期限が更新できず、日立が解雇した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111902000237.html