2018年11月7日、韓国の東亜日報は、韓国人女性の間で、家電製品に内蔵されているカメラから私生活が流出するのではないかと不安に思う「レンズ恐怖症」が広がっていると伝えた。

情報技術(IT)の発達で携帯電話やパソコンだけでなく、ロボット掃除機、ビデオゲーム機など、
日常的に使用する電子製品にもレンズが組み込まれているケースが増えたことにより、これを悪用した「遠隔操作による盗撮」を心配する人が増えているのだという。

記事では、留守中のペットの様子を見るため自宅内に中国製の小型カメラを設置したが、ハッキングが不安で帰宅後はレンズをタオルで覆っているという女性や、
スマートフォンの前面についているカメラはハッキングされやすいという真偽不明のうわさを聞いて以降、
日ごろからスマートフォンは液晶画面を伏せて置くようにしているという女性、ノートパソコン内蔵カメラのレンズに絆創膏を貼っている女性などが紹介されている。

韓国では実際、家電製品のハッキングによる被害は少なくないという。
最近では、ペット見守りカメラをハッキングし、約5000人に及ぶ女性たちの私生活をのぞき見、盗作していたグループ10人が検挙された。
昨年にはIPカメラ1400台余りをハッキングし、女性の着替え姿などをのぞき見、映像を流布したグループが摘発されている。テレビタレントが被害者となったケースもある。

専門家らは「インターネットにつながっている全ての機器が、事実上、ハッキングの危険にさらされている」と警鐘を鳴らしており、
ハッキングを防ぐには「家電製品や家庭用インターネット共有機の暗証番号を複雑なものにすることが第一」としている。
また「製品ごとにセキュリティー品質にも大きな違いがあるが、消費者はそうした面には鈍く、値段の安さばかりを気にしがち」とし、「製品を選ぶ段階から慎重になることも必要だ」と呼びかけているという。

危険
韓国人女性に「レンズ恐怖症」が拡散=「中国製が危険なのは事実」「女性だけの問題ではない」
https://news.biglobe.ne.jp/international/1109/rec_181109_7312046496.html