アメリカの連邦最高裁判所は、85歳で最高齢のリベラル派の判事が骨折のため入院したことを
明らかにしました。今後、職務を続けられなくなり引退を表明すれば、トランプ大統領が後任に
保守派の判事を指名できることから、連邦最高裁の保守化がさらに進む可能性があるだけに、
健康状態が注目されています。
アメリカの連邦最高裁判所は8日、声明を発表し、連邦最高裁では最高齢となる85歳の
ギンズバーグ判事が執務室で転倒し、ろっ骨3本を折るけがをして病院に入院したことを
明らかにしました。
ギンズバーグ判事は、1993年に当時のクリントン大統領から指名を受けて就任したリベラル派の
判事で、おととしの大統領選挙中には、メディアのインタビューに対しトランプ氏を批判する発言を
したことでも知られています。
連邦最高裁の判事をめぐっては、トランプ大統領から指名を受けたカバノー氏が
先月就任したことで、判事9人のうち、5人が保守派、4人がリベラル派で構成されています。
連邦最高裁は、最終的な憲法判断を示すことで銃規制や妊娠中絶など、社会を二分する問題の
行方に大きな影響を及ぼします。
このためリベラル派のギンズバーグ判事が今後、職務を続けられなくなり引退を表明すれば、
トランプ大統領が後任として保守派の判事を指名することができることから、連邦最高裁の
保守化がさらに進む可能性があるだけに、健康状態が注目されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181109/k10011704181000.html