韓国の鄭景斗国防部長官は7日、1980年に韓国南西部の光州で発生した光州民主化運動(光州事件)当時、
戒厳軍などが市民に性的暴行を行った事実が確認されたことを受け、会見を開いて謝罪文を発表した。

鄭長官は「光州民主化運動当時の性暴力に関する政府の調査で、
戒厳軍などによる性的暴行やわいせつ行為、性的拷問など女性の人権を侵害する行為が確認された」とし、
「政府と軍を代表し、謹んで謝罪申し上げる」と述べて頭を下げた。

続けて鄭長官は「軍事政権に抵抗し、民主主義を取り戻すために乗り出した光州市民の名誉を回復し、
普通の生活を根こそぎ奪われた女性たちの傷を癒やすための人力と資源提供を惜しまない」とし、
被害女性たちの名誉回復と癒やしを積極的に支援する考えを示した。
国防部は今後発足する「光州民主化運動真相究明調査委員会」の調査に積極的に協力する。

これに先立ち、国家人権委員会、女性家族部、国防部が共同で構成した「5.18戒厳軍など性暴力共同調査団」は
先月31日に活動を終え、「当時の戒厳軍などによる性暴力17件と、連行・監禁された被害者や
一般市民に対するわいせつ行為・性拷問など女性に対する人権侵害行為を多数見つけた」と明らかにしていた。

光州事件は大規模な民主化要求デモに対して軍が発砲するなどし、200人以上が犠牲になった。
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