「日本に復帰すれば何もかも悪くなる」という事は、復帰前から
散々言われていた事だ。
さらに日本復帰は、米国統治時代に発展していた経済を崩壊さ
せ、失業者が溢れかえる事も指摘されていた。
にもかかわらず、反米左翼は復帰後の経済対策すらろくに
考えず、日本復帰を強行し、結果的には日本による軍事漬け
経済の中で基地を負担させられる事になったのである。

当時の琉球にとって重要だったのは、米国民政府の推し進めた
経済発展の流れをつかむ事であって、基地反対でも復帰でも
無かったのである。
経済を安定させ、自らの手で生活水準を上げる事ではじめて
発言力を持つ事に繋がるのであり、何の後ろ盾も無い状態で
騒ぐだけでは何の解決にもならなかったのである。
左翼は、日本がその後ろ盾となってくれると思ったのであれ
それはあまりにも愚かな考えである。
日本がどういう国か、当時でも嫌と言うほど分かっていた
はずだ。