リアップ特許切れ、発毛剤に参入相次ぐ 若年層に照準
11/4(日) 12:11配信
朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181104-00000021-asahi-bus_all

薄毛に悩む人向けの発毛剤。この市場に異変が起きている。
一般医薬品の発毛剤で長く市場を独占してきた大正製薬「リアップ」の特許切れから数年が経ち、
競合品が次々に市場参入しているのだ。後発メーカーに勝算はあるのか。

ロート製薬は1日、同社初の発毛剤「リグロ EX5」(60ミリリットル、税抜き7千円)を17日に発売すると発表した。
抜けた毛が再び生えるよう促す成分のミノキシジルを5%含んでいる。1日2回頭皮に塗る。

 国内で現在、「発毛剤」として売ることができる医薬品はミノキシジルを使った製品のみ。
主な成分は1999年発売のリアップと同じだ。18年3月期に大正製薬は
派生商品を含めたリアップシリーズで165億円を売り上げた。

 2010年代に入り、大正製薬の持つ主要な特許が切れ始めたため、
他メーカーも後発品を発売できるようになった。8月にはシャンプーの「スカルプD」で知られるアンファーが
「スカルプD メディカルミノキ5」(同、7223円)を売り出している。
ただ、アンファーやロートのものは大正製薬の「リアップX5プラスローション」(同、7048円)と
成分も効能も変わらない。使い方も一緒で、商品としての違いは少ない。
そこでアンファーやロートが目を付けたのが、若年層だ。俳優の水谷豊さんをCMに起用しているように、
リアップは40代以上がメインの顧客層だ。

 「髪の毛が薄くなり始めたけど、発毛剤はおじさんたちが使うもの」。
そう思っている30代以下の若者でも、実は薄毛を気にしている人は少なくない。