「強制徴用訴訟の唯一の生存者、命かけて裁判を眺めている」


イさんは日本で技術を習うことができるという言葉を聞いて17歳の年齢で報国隊に志願した。
報国隊とは日帝が朝鮮人労働力を搾取するために設置された組織だった。

日本がイさんにさせた仕事は釜石製鉄所で一日12時間、鉄材を運ぶ単純労働だった。
技術を習う機会どころか、賃金さえも受けられなかった。
熱い鉄材の上に倒れた当時の傷あとが今も残っているほど腹部に大けがを負ったりもした。
イさんは日本軍に徴集されるまで2年間をそのように過ごした。
日本が敗亡した後、賃金を受けるために釜石製鉄所を訪れたが、戦争ですでに廃虚となっていた。

裁判の始まりは1997年、大阪地裁だった。ヨ・ウンテクさんら2人は「1人あたり1億ウォンを賠償すべき」
と最初の訴訟を起こしたが、「日本に損害賠償責任はない」として原告敗訴で判決が確定した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181030-00000028-cnippou-kr