若者だけでなく40代や50代など幅広い世代に広がっている「ひきこもり」について、支援のあり方を考える講演会が静岡市で開かれました。

社会とのつながりを避けるひきこもりの人は、県内では1万8700人に上ると推計される中、支援のあり方を考える講演会が静岡市で開かれ、約30人が参加しました。
講演会では、支援団体の三森重則さんが「若い世代だけでなく40代や50代にも多く、どんな人でもひきこもりになる可能性がある」と指摘しました。
そして、格差社会や成果主義など社会の変化に伴って、社会に参加できずひきこもりになる人が増えたと分析し「思春期から20年以上続いている人もいる」と述べました。
また、当事者だけでなく家族も周囲に打ち明けられずに孤立して長期化する場合もあるとして、「回復には両方と相談を重ね、当事者のペースに合わせ時間をかけて支援すること
が重要だ」と呼びかけました。
主催したNPO法人の静岡こころのサポートセンターの丹澤潔理事長は「ひきこもりの人は大勢いるのでどこかに相談するなどまず一歩を踏み出して支援に手を伸ばしてほしい」
と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20181028/3030000984.html