与野党は28日のNHK番組で、安倍晋三首相が意欲を示す憲法改正について議論した。
自民党が臨時国会で同党の改憲案を提示する考えを改めて表明したのに対し、主要野党はそろって批判した。

 自民党の萩生田光一幹事長代行は「国会の憲法審査会で、4項目(の同党案)についてぜひ議論してもらいたい」と強調。首相が改憲に前のめりとの批判を念頭に、
「首相が黙ることで憲法審査会が動くなら、そういうことも考えたい」と語った。
公明党の斉藤鉄夫幹事長は「憲法審査会で議論を深めるということに尽きる」としつつも、「与野党の幅広い合意が形成されている状況ではない」と述べ、慎重な対応を求めた。

 これに対し、立憲民主党の福山哲郎幹事長は「(改憲に対する)国民の機運は落ちている。議論する環境ではない」と指摘。
国民民主党の平野博文幹事長は「首相が前に出て旗を振るのは、筋違いも甚だしい」と批判した。共産党の小池晃書記局長は「絶対ストップさせる」と述べた。
一方、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「きちっとした議論を始めるべきだ」と語った。 
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