日中、国民感情に温度差…相互理解のカギは

安倍首相の中国訪問で関係改善をアピールした日本と中国。しかし、国民感情のレベルでその距離はまだ縮まっていないようだ。
相互理解を進めるカギはどこにあるのか?草の根交流の現場を取材した。

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26日、都内の映画館には、ずらりと並んだ美男美女の姿が。映画イベント『2018東京・中国映画週間』閉幕式のため来日した、
中国映画界のスターたちだ。

イベントでは、中国の伝統的な歌劇による大迫力の殺陣も披露。映画を通じた文化交流で、中国のスターたちも日中友好ムードを盛り上げる。

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しかし、最近の世論調査では、日本への印象を「よい」と答えた中国人が初めて4割を超え42.2%となった一方、日本では9割近い
86.3%の人が中国の印象を「よくない」と答え、国民感情の温度差が浮き彫りになった。(第14回日中共同世論調査より)

街の人に聞いてみると、ネガティブなイメージが多いようだ。

街の人「中国はあまり行きたいとは思わないです」「(中国人は)ちょっと怖い」「(中国人観光客の)ルール・マナーとか、ちょっとどうかなって」

夏休みの旅行先の人気ランキング(出典:日本旅行業協会)でも、トップ10位に中国は入らず、中国旅行の人気はいまひとつ。

こうした状況を打破しようと、中国の観光当局が力を入れているのが──

中国駐東京観光代表処 王偉首席代表「『女子旅』は日本でも中国でも同じようにブームになっています。女性たちの強い勢いが、
旅行界を引っぱる存在となっています」

中国で『女子旅』を盛り上げ、観光客増加につなげたい狙い。

安倍首相も、訪問先の北京で25日、実際に現地に行くことの重要性を訴えた。

安倍首相「何より重要なのは、直接足を運び、自らの目でありのままの姿を見ることではないでしょうか」

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http://www.news24.jp/articles/2018/10/27/10407816.html