漫画を無断で公開していた海賊版サイト「漫画村」をめぐる情報公開訴訟で、サイトにサーバーを提供していた米IT企業が、通信記録(ログ)のほぼ全てを原告の漫画家側に開示し、それを基にサイトの運営者が特定されていたことが27日、分かった。
原告代理人の中島博之弁護士が明らかにした。今後、運営者への損害賠償請求訴訟を検討するという。

東京都の漫画家が4月、作品を無断で公開され著作権を侵害されたとして、米IT企業「クラウドフレア」に、運営者に関する情報の公開を求めて東京地裁に提訴した。

中島弁護士によると、クラウドフレアは8月、原告側の求めに応じてログを開示。
これを解析した結果、これまで不明だった漫画村の実質的な運営者が特定できたという。
サイトは既に閉鎖されている。クラウドフレアは、ウェブサイトへのアクセスを効率化するサービス事業の大手。

https://www.sankei.com/affairs/news/181027/afr1810270020-n1.html
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