バスケ部の女性主将、線路転落の男性救出 背負って走る

無人駅の近鉄二上神社口駅(奈良県葛城市)で先月、男性がホームから線路に転落。居合わせた大学生が
背負って踏切まで運び、事なきを得た。大学生を駅まで迎えに来ていた母はその間、駅の非常通報ボタンを
押して、手助けした。

大阪大谷大学人間社会学部4年の金崎真衣さん(22)=同県香芝市=は5月13日午後10時半ごろ、
近鉄二上神社口駅のホームで、改札口と逆方向に歩く男性(71)とすれ違った。千鳥足でお酒のにおいが
するので、金崎さんは心配になった。改札まで迎えに来た母のまゆみさん(51)に「おじいさんが危ないかも」と
話して振り返ると、ホームから落ちる男性が見えた。

当日は雨で、無人駅の乗客はまばら。「自分しかいないと思いました」と金崎さん。とっさに男性のもとへ駆け寄り、
線路に飛び降りた。「大丈夫ですか」と男性をゆすって声をかけても返事がない。

まゆみさんが駅の非常通報ボタンを押し、警報音が鳴り響いた。そのなかを金崎さんは男性を背負って、
ホームの端にある踏切まで約60メートルを走った。

大学のバスケットボール部で主将を務める金崎さん。身長162センチと部内では小柄で、男性は自身と同じぐらいの体格。
「体力には自信がありますが、背負って走るのは大変でした」

踏切にたどり着き、男性を線路…

続きは有料です

https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180622004722_comm.jpg
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180622003042_comm.jpg


朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASL6Q23HGL6QPOMB001.html