特捜最前線日記

第333話 一円玉の詩!
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貯めていた一円玉を紙袋に入れて部屋を飛び出した。
タクシーで病院に向かう途中、一円玉で料金を払おうとした老人に、運転手は「今時一円玉なんて何の役にも立たない」と受け取りを拒否。一円玉を蔑ろにされた老人は、怒りにかられて運転手を殺してまったのだ。
「私は、一円玉をバカにした運転手が許せなかった。使い途がなくて、孤独で寂しい一円玉が、つい自分のような気がして、いつの間にか貯めるようになった」
誰にも顧みられることのない一円玉に、社会に居場所のない自らの境遇を重ね合わせる老人の呟きに、紅林は黙って耳を傾けるのだった。




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