【ソウル=水野祥】韓国海軍が、南部の済州島チェジュドで10月に行う「国際観艦式」で、日本を含む参加15か国に対し、
海上パレード中は艦艇上に自国国旗と韓国国旗を掲げるよう8月末に通知したことが分かった。海軍関係者が明らかにした。

 日本の海上自衛隊が通常掲げる自衛艦旗「旭日旗」には、韓国内で「日本軍国主義の象徴」との批判があり、事実上、
日本向けに旭日旗の掲揚を控えるよう求めたものだ。
 行事は10月10〜14日まで済州島の海軍基地で行われ、15か国から自衛艦を含む約50隻が参加する。艦艇が他国の
港に入る際には、国旗や軍艦旗・自衛艦旗を掲げるのは国際ルールとなっている。
 海自は韓国海軍の要請は受け入れず、従来通り自衛隊旗を掲げる方針だ。
 小野寺防衛相は28日の記者会見で、「自衛隊法などの国内法令で自衛隊旗の掲揚は義務づけられており、当然掲げる」と
述べた。防衛省関係者は「国際ルールより国内事情を優先した非常識な措置だ」と指摘した。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180929-OYT1T50077.html