「ほぼほぼ」70歳以上6割「聞いたことない」

 「タメ口」「ガチで勝負」など新しい表現が若者を中心に広がる一方、高齢者はほとんど使わない実態が、文化庁の2017年度「国語に関する世論調査」で分かった。
同庁は「今は若者中心の言葉であっても、今後はより幅広く浸透するかもしれない」としている。

 調査は今年3月、16歳以上の男女約3600人を対象に実施。約2000人から回答を得た。

 調査では六つの新しい表現について聞いた。「使うことがある」と答えた人が全体の4割を超えたのは、人を見下す態度を指す「上から目線」57・4%、
対等を表す「タメ」51・0%、立場を意味する「立ち位置」48・5%、本気を表す「ガチ」41・0%。「ほぼ」を強調した「ほぼほぼ」と、先送りを示す「後ろ倒し」は3割以下だった。

 年代別では、「タメ」を使う人は10〜40歳代で75%を超えたが、60歳代で急激に下がり、70歳以上の35・1%は「聞いたことがない」と答えた。
「ほぼほぼ」も20歳代の60・5%は「使う」と答えたが、「聞いたことがない」という70歳以上は6割近くに達した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180925-OYT1T50069.html