神戸・大学院生リンチ殺人事件
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【壮絶なリンチ】
拉致された浦中さんが最も激しい暴力を加えられたのは、トラブルが起きた県営団地前の現場から約2km離れた同区の第二神明道路伊川谷インター近くの空き地だった。
付近は雑木林のほか、資材置き場などもあり、時折、大型ダンプや車が出入りする。しかし、空き地前には「立ち入り禁止」の看板も立てられ、外から様子をうかがうことはほとんどできない。
この現場で相当時間、凄惨なリンチ行為をしていた。

佐藤たち暴力団員6名(あとから加わった者も含む)は、浦中さんをロープで金網のフェンスに縛り付け、殴る蹴るの暴行を繰り返した。
浦中さんが意識を失うと、冷たい水を浴びせかけた。意識が回復すると激しい足げりを加え、失神すると、同じ行為を繰り返したという。
暴行場所を作業員宿舎に移し、拉致しそこなったHさんの名前と住所を聞き出すため、浴槽に顔を浸け、拷問した。
友人の名前を問われた浦中さんは「・・・1号、・・・2号」「ユーアーマイフレンド」と言ったという。
これは暴行を受け脳震盪を起こしたために、神経機能に障害をきたし、錯乱状態に陥っていたと思われる。

「極道の怖さ教えたる」

再び場所を変えたのち、佐藤の子分らはそう言いながら、デッキブラシで何度も浦中さんの頭部を殴りつづけた。
その後、「た・・・す・・け・て・・」と言う浦中さんに、彼らは小便を掛けている。  暴行は3時間に及んでいた。

3月5日午後4時20分頃、神戸市西区の山間部を流れる宝光芒川の浅瀬で遺体となって発見された。
当時の気温は3℃ほどだったといい、死因は凍死だった。浦中さんの遺体はろっ骨をほとんど折られ、右後頭部はパックリと割れ、くも膜下出血で意識を失った形跡もみられた。

【警察の失態】
この事件、浦中さんの死は防げた。駐車場で暴行された浦中さんを、その場で無事保護できていれば、彼が死ぬことはなかったのである。



「神戸大学院生リンチ殺人事件 警察はなぜ凶行を止めなかったのか」
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