経済の発展や近年のグローバル化ゆえに、中国でも諸外国の情報を手軽に入手することができるようになった。なかには外国での生活に魅了され、移民として外国へ移住する中国人も少なくない。
中国メディアの今日頭条は20日、「日本への移民」というテーマで記事を掲載し、日中の生活水準について紹介している。

 記事はまず「給料と物価」について比較している。記事は、日本の平均的な月給が30ー40万円(約2万ー2万3000元)であるのに対して、中国人の平均的な月収は約3000元ほどであると紹介。
また、日本で多くの人が購入する自家用車の価格は約200万円ほどで、中国での販売価格とほぼ同じであるが、日本人は4ー5カ月分の給料で車が購入できると紹介し、
給料と物価という点で見れば中国の方が圧倒的に「生きにくい」と論じた。

 続けて、「公共交通機関」について分析。日本の交通機関は、北京や上海と比較しても非常に便利であることや、月収に占める交通費の割合としては日本では月収の2.5%ほどだが、
中国では月収の10%にもなってしまうこと、さらに、日本では会社が交通費を負担してくれることもあるが、中国では個人負担が一般的であると紹介し、こちらもやはり中国の方が不利であると論じた。

 他にも記事は、「医療保険制度」や「義務教育にかかる費用」、「年金制度」を比較し、日本の制度のほうがいずれも優れていると紹介。さらに、子どもたちが放課後にサッカーやバスケットボール
などをして遊ぶところは、中国の都市部では学校の校庭以外にはほとんどないとし、日中の差は日常生活のあらゆる面に及ぶと紹介し、それゆえ近年は多くの中国人が日本に移民したいと考えていると伝えた。

 実際に移民として日本で生活するには様々な条件をクリアする必要がある。また、言葉や習慣、そして文化の壁もある。単に生活水準が良いからといった理由で決定するとしたら、
余りにも軽率すぎると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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