当局によると、同国南東部ケントン・オン・シー近くのシブヤ保護区で保護官たちが、ライオンに食べられた2人もしくは3人の遺体の残骸を見つけた。高性能のライフル銃やおのも一緒に見つかった。

アフリカでは近年、サイの角への需要がアジアの一部で高まっているのを背景に、密猟が増加している。中国やベトナムなどでは、サイの角に催淫効果があるという迷信がある。
シブヤ保護区の所有者、ニック・フォックス氏はフェイスブックで、密猟容疑者たちは1日深夜から2日早朝にかけて保護区に入ったと発表した。

「(密猟者たちは)ライオンの群れに迷い込んだ。大きな群れだったので、あまり時間はなかった」とフォックス氏はAFP通信に語った。「何人いたかはっきりとは分からない。あまり残っていない」。

遺体の残骸は、3日午後4時半(日本時間午後11時半)に発見された。

現場に到着した密猟摘発チームは、消音装置付き狩猟用ライフル銃や長い柄のおの、ワイヤーカッターといったサイ密猟者が通常使う道具を発見した。

遺体などを回収するため、ライオン数頭には麻酔銃を使わざる得なかったという。

警察は、密猟者の一部がライオンの襲撃を逃れてまだ保護区内にいる可能性があるため巡回を続けている。

シブヤ保護区のある南アフリカ東ケープ州では今年に入り、9頭のサイが密猟者によって殺された。過去10年に殺害されたサイの数は7000頭以上に上っている。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.bbc.com/japanese/amp/44734442