白石被告は午前10時20分ごろ、面会室に現れた。ひげを生やし、肩にかかるほど伸びた髪。上下グレーのスウェット姿で、服の上からもあばら骨が少し
浮き出ているように見えた。「白石です」。記者の目を正面から見つめて名乗り、浅く一礼して席に着いた。
 現在の生活について「ご飯が足りない」などと言い、食べたいものとしてカツカレーやチョコレートなどを挙げた。食費の差し入れを取材の条件として要求し、
応じられないと伝えると、「やっぱりだめか」と苦笑した。「事件や心情を語ることに抵抗はないか」と尋ねると、「はい。お金を払っていただければ、聞かれたことに何でも答えようと思います」と答えた。
 認められた面会は20分間。「日々どのようなことを考えているのか」と問うと、「んー」と3秒ほどうつむいて沈黙。「今は本や手紙を読んでいるくらいです」と言い、
マンガや小説を読みたいとも明かした。(高島曜介)

https://www.asahi.com/articles/ASL9L520WL9LUTIL01Q.html