安倍晋三首相は14日の日本記者クラブ主催の討論会で、アベノミクスの柱である異次元の
金融緩和を正常化する「出口政策」に言及した。出口に道筋を付けるかとの質問に対し、
首相は「(異次元緩和を)ずっとやっていいとは全く思っていない。私の任期のうちにやり遂げたい」
と述べ、自民党新総裁の任期である3年以内に方向性を明確にしたいとの意向を示した。

 首相は「いつ、どう判断するかは黒田東彦日銀総裁に任せている」とも語った。金融緩和の
成果については「給与がやっと上がり、だんだん消費も持ち直している。消費と設備投資と
非常にいい形で経済が成長してきている」と強調した。

 一方、首相はロシアのプーチン大統領が日本との平和条約を年内に前提条件なしで
締結しようと提案したことについて、「平和条約が必要だという意欲を示されたのは間違いない。
今年11、12月の首脳会談は重要になる」との認識を示した。(2018/09/14-12:34)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091400547&;g=pol