関空連絡橋事故 原因は「予見できない異常気象」 タンカー船長

 台風21号に伴って発生した、関西国際空港と対岸をつなぐ連絡橋に日之出海運(福岡市)の
タンカー「宝運丸」が衝突した事故で、同社は13日、「予見できない異常な気象・海象により、
事故が発生した」とする船長のコメントを発表した。

 船長は事故当時、タンカーを停泊していた場所について、水深が浅く周囲が構造物に
囲まれていることなどから、「適切だった」と指摘。その上で、強風や3メートル以上の高潮に
襲われたことについては「通常、到底、予測できない」とし、「事故で関係者に多大な迷惑をおかけしたことは
申し訳ないと思うが、船長として最大限の努力をした」とコメントした。

 タンカーは3日、関空島に燃料を荷揚げした後に離岸し、午後1時半ごろ、台風の接近に備えて
連絡橋の南約2キロの位置でいかりを下ろして停泊。4日午後1時から1時半ごろにかけて、
強風でいかりごと船が流される「走錨(そうびょう)」状態になり、午後1時40分ごろ連絡橋に衝突した。

http://www.sankei.com/west/news/180913/wst1809130072-n1.html