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当たり屋をはじめとした韓国の自動車保険金の詐欺被害額は、
日本とは比べものにならないほど多い。日本の2012年の同被害額は5億2,613万円
(「平成25年警察白書」)だが、韓国・金融監督院によると同国では、
13年に約2,821億ウォン(約282億円)の被害が出ていることがわかった。
日本の50倍以上という、とんでもない数字だ。

そのため韓国では、自動車保険金の詐欺で摘発される者の数も多く、その数は5年間で
25万6,210人。1日に約156人が詐欺を行っている計算になる。

 これだけ多くの者が詐欺を行っているだけに、その手口も実に多彩だ。中には、
1歳の赤ん坊まで詐欺に加担させる驚きの事例も発覚した。昨年3月、群山市の山道で、
赤信号を無視して直進したトラックに乗用車が衝突する事故が起きた。乗用車の
運転をしていた男(31)は、「赤ちゃんがケガをした!」とトラックの運転手を
責め立て、640万ウォン(約64万円)をだまし取った。後に拘束されたこの男
は、07年から韓国全土で同じような事故を92回も起こしていたことが発覚し
、計2,700万円の保険金をだまし取った容疑がかけられている。

 しかし、自動車保険金の詐欺など、韓国全体の保険金詐欺事件の一端にすぎ
ないのかもしれない。というのも、韓国では患者数の虚偽報告を行って保険金
をだまし取る病院ぐるみの詐欺や、ゴルフのホールインワン保険金詐欺など、さ
まざまな保険金詐欺が横行しており、その被害総額は年間5兆ウォン(約5,000億
円)にも肉薄すると推定されているからだ。