犯行少年が再犯で逮捕、女子高生コンクリ殺人事件の凄惨さ
8/30(木) 7:00配信

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180830-00000004-pseven-soci&;p=2

 12月上旬、少女が隙を見て110番通報を試みると暴行がエスカレートした。少年BとCが少女の顔面を殴り、Aが手足をライターで焼いた。激痛と熱さに彼女が「もう殺してよ!」と泣き叫ぶと、少年らは笑い転げた。

 やけどした手足が膿みただれて異臭をはなつと、階下の家人に気づかれないようトイレの使用を禁じて飲料用の紙パックに排尿させ、尿が布団にこぼれるとリンチした。暴行で目の位置がどこかわからないほど腫れ上がった少女の顔を見ても、少年らは「おまえ、でけえ顔になったな」とニヤつくだけだった。

 12月下旬になると1日に牛乳1本しか与えず、少女は心身とも極度の衰弱状態に陥った。同居するCの両親は少女の存在に気づいていたが、息子たちの暴力を恐れて何も手を打たなかった。

 少女が短すぎる人生を終えたのは、1989年1月4日。前日に賭け麻雀で大敗したAは腹いせのため3人を誘い、ぐったりする少女に殴る蹴るの暴行を加えた。さらにロウソクに火をつけて少女の顔にロウをたらし、約1.6kgの鉄アレイを腹に落とした。

 その日、2時間にわたり凄惨なリンチを受けた少女は横たわったまま息を引き取った。翌日、少年らは遺体を盗んだドラム缶に詰め込んでセメントを流し入れ、東京都江東区の埋め立て地に遺棄した。

 昭和から平成になって3か月足らずの同年3月、別の婦女暴行容疑で逮捕されたAの自白によって遺体が発見され、事件は明るみに出た。

 裁判の結果、Aが懲役20年、Bが懲役5年以上10年以下、Cが懲役5年以上9年以下、Dが懲役5年以上7年以下で量刑が確定した。この少年Cが、冒頭の事件を起こした湊である。

 17才の少女の尊厳と人生を奪った大罪に対し、最大で懲役20年は軽すぎるとの声が出る一方、少年の社会復帰を助ける少年法の理念から、判決を支持する声もあった。

※女性セブン2018年9月13日号