電車やバス、ファストフード店…。兵庫県三田市内、どこに行っても、若者たちがせわしなくスマートフォン（スマホ）を触り、画面にくぎ付けになっている。
「ねえ、みんな、何してるん？」。街角でスマホをいじっている若者に話を聞いた。

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　猛暑の中、市役所前の芝生広場で、制服姿の女子高生２人を発見。
スマホのカメラで写真を撮っている。２年のクルミさん（１６）のスマホの裏側には、きらりと光るリング。
そこに指を通して持っていると、まるでスマホが手にくっついているようだ。

　−暑いね。どうしてここで写真を撮ってるの？

　「芝生を背景にすると、きれいに写るんです。背景はすごく大事。
最近は、肌が明るく写るから、プリクラの中でもスマホで写真を撮ってます」

　−何枚くらい撮るの？

　「１回に１００枚ぐらい。道で見つけたネコでも、納得がいくまで頑張ります。今はフォルダに写真が４千枚、動画は９０本くらいあるかなあ」

　−動画も見るんやね。

　「はまってるのは『高校生おもしろ６秒動画』。
６秒間でドッキリを仕掛けたり、物まねや一発芸がアップされています。昼に見始めて、気付いたら夜とか。家で１人で笑ってます」

　−他には何に使うの？

　「（無料通信アプリの）ＬＩＮＥ（ライン）でしょ。
それと、ユーチューブ（動画投稿サイト）を見たり、恋愛小説を読んだり、ツイッターやインスタグラム（写真共有アプリ）も…。数分おきにループしてます。
私のスマホ、防水なので、お風呂も一緒です」

　−そんなに大事？

　「スマホがあれば何でもできるし、なんとなく人とつながっていたいし。テスト前は戦いです。２、３ページ問題を解いたら見ていいっていうルールを勝手に作ってます」

　−ところで、リングはどうして付けてるの？

　「ベッドであおむけになって使うとき、油断すると、顔の上にスマホが落ちるんですよ。結構、痛くって。
でも指をリングに通しておけば大丈夫。体の一部です」

女子高生「スマホは体の一部。何でもできる」　写真は１回１００枚
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