長崎県立長崎西高(長崎市)の生物部に所属する女子生徒3人が大村湾で新種のアメンボを発見し、その研究成果がカナダの国際学術誌
(電子版)に掲載された。3人は「1年間の研究は大変だったけど、評価されてうれしい」と喜んでいる。
 3人は、いずれも3年の桃坂瞳さん(17)、朝鍋遥さん(18)、平野安樹子さん(17)。
 同校は先進的な理数教育を行う文部科学省指定の「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)。その縁で、外部講師として週に数回、
実験の指導などを行うアメリカ自然史博物館研究協力員の安永智秀さん(54)(長崎市)から、アメンボに関する専門的な話を聞くうちに、生態への関心が高まった。
 アメンボには池や川などにいる「淡水性」のほか、海水に生息する「沿岸性」などがおり、世界に約500種以上いるとされている。
 3人は昨年6月から、珍しい種類がすむとされる大村湾で絶滅危惧種の調査を開始。すると、淡水に生息する種に見られる細長い体の個体を発見した。
海岸などにいる種は体が丸みを帯びているのが一般的で、採取して調べたところ、淡水性の種とは触角や脚の長さが違うことが分かった。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20180819-OYT1T50017.html