インターネットの閲覧ソフトと言えばアメリカ製が圧倒的なシェアを握っていますが、中国のIT企業が
独自技術で初めて開発したと宣伝してソフトを公開しました。ところがアメリカ企業の技術が
使われていたことがわかり、謝罪に追い込まれる事態が起きています。

中国メディアによりますと、問題となったインターネットの閲覧ソフトは中国のIT企業「紅芯」が最近、
公開しました。

会社は「アメリカの独占を打破し、中国が初めて独自にインターネット閲覧ソフトを開発した」と
宣伝していました。

しかし公開直後から、閲覧ソフトにはアメリカの大手IT企業グーグルが公開しているソフトの技術が
使われ「見た目を変えただけだ」などという指摘がネット上で広がっていました。

会社側も事実を認めて17日、「宣伝が大げさで誤解を招き、おわびする。今後はグーグルの技術を
使っていると明記し、国産で独自のものだと強調しない」という謝罪文を発表しました。

中国は知的財産権の侵害でアメリカから批判を受け、激しい貿易摩擦に発展しています。

そうした中で明らかになった今回の問題について、中国のネット上では「米中の貿易戦の中、
恥の上塗りだ」とか「国家を乱しアメリカを利するものだ」といった批判が出ています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180817/k10011580651000.html