2010年7月に投稿されているブログのタイトルは「鬼畜米英!! !」。

 5600字を超えるこの大作は、来たる参院選に合わせて、
「旧態依然としたテレビ」を信じる日本人に警告を発することからはじまり、民主制とはなにか、高齢者優遇社会への疑問、マスメディア批判、経済問題、自殺問題など、多岐に渡って硬派な持論を展開。

 国防については、白村江の戦い、元寇(蒙古襲来)、豊臣政権の朝鮮出兵にまでさかのぼって言及しながら「江戸時代以前、日本の対外戦争は3回だが、中国韓国は900回以上。
なぜこうも差ができたのか」という比較から日本の地理的要因を解説。
軍人のプライド、領土問題、中国、韓国、北朝鮮、ロシアとの関係などについて、怒りに満ちた過激な煽り文句とともに語る。

 「かなり気合を入れて書いていました。でも、豊臣政権の朝鮮出兵なんてのは完全に井沢元彦の受け売りですけどね(苦笑)。

 当時は民主党政権でしたが、そんなもの支持してたらダメだ、甘い、たるんでると思っていました。
かと言って自民党を支持する気もなく、ネットの中のお友達と話しながら、右翼団体みたいな人が立候補していた維新政党・新風を見て
『お、振り切ってていいぞ! 』なんて思って投票した記憶があります」

 1995年に設立された維新政党・新風は、愛国教育、歴史的仮名遣いの普及、体罰の復権、不敬罪の復活、同性愛の禁止などを掲げており、2000年代後半ごろは、
在特会員らが入党するなど、排外主義的な極右団体と積極的に交流していた。選挙演説において「レイシストをしばき隊」と衝突したこともあった。

 「ネトウヨ時代は、とにかく『反マスゴミ』のメディア批判と『嫌韓』でしたしね。

 順序的には、まず2002年の日韓ワールドカップから嫌韓感情が高まって、そこに慰安婦問題ですね。そして、韓国と同じく中国に敵対心が出て来る。
で、奴らにおもねる左翼的マスゴミ、つまり、反日朝日新聞の裏には中国・韓国がいるんだ!  という。当時はピュアでしたから、そんなネトウヨ的陰謀論をただ素直に信じていました」