議員歴49年、小沢一郎氏の「最後の挑戦」 増す存在感
 国会議員歴49年で、衆参両院を通じて現役最長の小沢一郎氏(76)の存在感が増し
ている。浮沈を繰り返して、いまは国会議員6人の小政党代表だが、政権交代への意欲は
衰えない。来夏の参院選をにらんだ「野党結集」を訴えて野党幹部らに指南。15日には
30年来の「旧敵」小泉純一郎元首相と和解した。
 5日夜、東京都内のホテルに入る老舗日本料理店。自由党代表の小沢氏は立憲民主党の
近藤昭一選挙対策委員長と向き合っていた。小沢氏は日本酒を、近藤氏は焼酎を片手に、
1993年の「非自民」8党派による細川連立政権にまつわる思い出を話しはじめた。
(略)
 小沢氏は立憲と緊密な関係にある。民主党政権時代に敵対関係にあった枝野幸男代表と
は昨年秋の衆院選後、月1回程度のペースで会食を重ねる。枝野氏の側近の本多平直氏ら
中堅・若手とも会談した。辻元清美国会対策委員長にもたびたび国会戦術を説いた。
 「政権交代への並々ならぬ熱意を感じた」。小沢氏と会談した立憲の中堅議員は、自民を
下野させた過去2度の政権交代の再来を「最後の挑戦」と位置づける小沢氏の執念に触れ
たという。
 野党共闘を掲げる共産党の志位和夫委員長も、小沢氏の力に期待する一人だ。90年代
の党書記局長時代から付き合いがある。野党内には政局優先と評される小沢氏の手法を「古
い政治だ」(中堅議員)と批判する声が根強くあるが、国民民主党のベテラン職員は「いま
の野党代表で、小沢さんの話を無視できる人は誰もいない」と語る。
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