朝鮮戦争の兵士遺骨返還の米朝協議 北朝鮮側が姿現さず

(略)アメリカと北朝鮮は、先月の首脳会談で両国が、朝鮮戦争中の捕虜や行方
不明の兵士の遺骨の回収に取り組むとともに、身元が判明したものについては
返還していくことで合意しています。
これについて、韓国外務省の関係者は、アメリカ側が、南北の軍事境界線の板門店
で、12日、米朝の実務者による協議を開こうと提案し、待機していたものの、
北朝鮮側は姿を現さなかったと明らかにしました。
また、アメリカ国防総省の当局者も、NHKの取材に対し、北朝鮮側が出席しな
かったため、協議が行われなかったことを認めました。

韓国外務省の関係者は、米朝間で現在も日程の調整が続いているとしたうえで、
「韓国政府は、朝鮮半島の完全な非核化と平和体制の構築という目標の達成のため、
アメリカ兵の遺骨の返還など、米朝首脳会談での両首脳の合意が迅速に履行される
ことを期待する」と述べました。
協議が開かれなかったことについて、韓国メディアは、交渉を有利に進めようと
いう北朝鮮側の揺さぶりではないかという見方も伝えています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180712/k10011530691000.html