心を打ったモドリッチの“全身全霊”。「リスペクトすべきだった」と英メディアには苦言
疲労の中で魂を込めて戦い抜いた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180712-00043848-sdigestw-socc
【ロシアW杯準決勝】クロアチア 2−1 イングランド/7月11日/ルジニキ・スタジアム(モスクワ)
今大会でMVP級の活躍を見せ、クロアチアを力強く牽引してきたルカ・モドリッチが、
準決勝でも魂のハイパフォーマンスを見せた。
蓄積された疲労の影響は、間違いなくあったに違いない。なにしろ準決勝に辿り着くまでこのキャプテンは、
65分で途中交代したアイスランド戦を除き、PK戦にまで突入したラウンド・オブ16と準々決勝を含めて
フル出場してきたのだ。ベスト8と比較すると、タッチ数(139→85)やパス本数(102→74)、キーパス(4→2)と
すべてが減っている通り、これまでの試合と比較するとボールに絡む頻度はやや低かった。
中略
 
延長戦でらしくないコントロールミスをした時は、すぐに切り替えてボールを追いかけてタックルで
被カウンターを防ぐ。そのまま座り込んでしまいそうなほど疲弊していたが、シメ・ヴルサリコに抱きかかえられながら
何とか立ち上がり、再び走り出したシーンは、観る者の心を打った。119分の交代まで文字通り
全身全霊を懸けて戦ったモドリッチは、試合後にこう語っている。

「イングランドのジャーナリストやレポーターたちはみんな、クロアチアは疲れている、死んでいる、
歩いているだろうと言っていた。僕らはそれを聞いて、“OK、誰が疲れているか見せてやろうぜ”って誓い合ったんだ。
ウチを過小評価していたし、それは大きな間違いだった。彼らはもっと謙虚に相手をリスペクトすべきだったね」
W杯の決勝進出は、1998年大会の3位を超える建国史上最高の成績。“黄金の”と形容されながら
国際舞台で結果を残せずにいたクロアチアのモドリッチ世代だが、ついに世界制覇まであと一歩のところまで辿り着いた。

 運命のファイナルは7月15日。戦力的にはもちろん、体力的にもスケジュール的にも明らかに不利
(対戦相手のフランスは3試合連続で90分勝利+休みが1日多い)だが、モドリッチとクロアチアは
準決勝と同じく最後まで勇敢に戦い続けるに違いない。