文部科学省前事務次官の前川喜平氏が11日、都内で講演し、安倍晋三首相について「嘘つきだということはほぼ証明されている」と断じた。

前川氏は、首相が国会で加計学園の獣医学部新設の計画を知ったのが平成29年1月20日だったと答弁したことについて「安倍さんを嘘つきだといってもこれは名誉毀損(きそん)にあたらないと思う」と述べた。

また、「全ての役人は多かれ少なかれ面従腹背(めんじゅうふくはい)している。役人にとって必須の技術だ」と持論を展開。
「政治がおかしな方向に行くとき、役人がとれる方策は面従腹背しかない」と強調した。

政治家の指示に対し「『検討します』といってずっと検討しっぱなしにするなど、粘り強さが官僚には必要だ」とも述べ、「今は唯々諾々と恫喝(どうかつ)に屈している」と安倍政権と官僚の双方を批判した。

http://www.sankei.com/politics/news/180711/plt1807110029-n1.html
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