「幻の粒子」と呼ばれ、超高速の計算ができる量子コンピューターの実現につながるとされる
「マヨラナ粒子」の存在を示すと考えられる特徴的な現象を実験で確かめたと、京都大などの
チームが11日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 マヨラナ粒子は1937年にイタリアの物理学者が理論的に予言。マイナスの電荷を持つ電子と
プラスの電荷を持つ陽電子のように、通常は、物質を作る素粒子には反対の性質を持つ反粒子
が存在する。だが、マヨラナは粒子と反粒子が同一で、電荷を持たない。

 京都大の笠原裕一准教授は「粒子を制御できれば、量子コンピューター開発に役立つかもしれ
ない」と話した。

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