去年7月、20代の中国人の姉妹を殺害し遺体を山林に遺棄した罪などに問われ、無罪を主張している40歳の知人の男の裁判員裁判で、検察は「計画的で強い殺意に基づく冷酷極まりない犯行だ」として死刑を求刑しました。

横浜市青葉区の元派遣社員、岩嵜竜也被告(40)は、去年7月、横浜市中区に住む中国籍で姉の陳宝蘭さん(25)と妹で、専門学校生だった陳宝珍さん(22)の首を圧迫して殺害し、
遺体をキャリーバッグに入れて神奈川県秦野市内の山林に遺棄したとして殺人や死体遺棄などの罪に問われています。

これまで横浜地方裁判所で開かれてきた裁判員裁判で、岩嵜被告は起訴された内容について「すべて違います」と述べて無罪を主張しています。

11日の裁判で、検察は「現場に残された粘着テープに被告の指紋があることなどから犯人は被告以外にはいない」と指摘しました。

そのうえで「姉が1人で部屋にいる時間を確認して殺害したあと、妹の帰宅を待ち伏せしてさらに殺害しており、計画的で強い殺意に基づく冷酷極まりない犯行だ。
事件後も平然と通常の生活を送り、裁判でも荒唐無稽な弁解をして関与を否認するなど、更生する可能性はない」として岩嵜被告に死刑を求刑しました。
判決は今月20日に言い渡される予定です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180711/k10011528081000.html