「食肉用に犬を処理することは違法であるとの判断を裁判所が示したのはこれが初めてであり、大変重要な判決です」。
CAREの弁護士を務めるキム・キョンウン氏は、英ガーディアン紙にそう語った。

しかし、養犬場や犬肉処理場の経営者たちは、この判決に抗議している。
英デイリー・メール紙によると、業者は政府に対し、犬食を禁止するのではなく合法化し、
犬肉処理場へ免許を発行するよう求めているという。

「牛、豚、鶏、それにあひるだって、全部食べるために育てているじゃないですか。なぜ犬はだめなんです」。
養犬業者を代表するチョ・ホワンロ氏は、テレビでそう訴えた。

 韓国でも、犬は食べ物ではなくペットという見方が広まり、犬を食べたがらない若者が多い。
しかし、昔からある犬食文化を全面的に禁止すべきだと考えている韓国人は半分以下だ。

 活動家団体は、韓国で食用として処理される犬が虐待されている画像や動画を公開している。
CAREは、食肉用の養犬業者を相手取り、さらに多くの訴訟を韓国の裁判所に起こす予定であると、ガーディアンに語った。

 韓国与党「共に民主党」の議員は6月末、国内にある1万7000ほどの養犬場が、
食用に犬を処理できないようにする法案を国会へ提出した。





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