スイスのジュネーブで開かれている軍縮会議で、日本の代表が北朝鮮に、米朝首脳会談の共同
声明に基づいて非核化に向けた具体的な行動をとるよう求めたのに対し、北朝鮮の代表は、
日本とは関わりのないことで首を突っ込むべきではないと反論しました。

ジュネーブの国連ヨーロッパ本部では、日本など各国が核軍縮などについて話し合う軍縮会議
が開かれていて、26日、今月行われた米朝首脳会談とその共同声明について各国が発言しました。

この中で日本の代表は「北朝鮮は共同声明で完全な非核化に取り組むと約束した。日本は、アメ
リカや韓国と連携して声明の履行を求めていく」と述べて、北朝鮮に対し、非核化に向けた具体
的な行動を速やかにとるよう求めました。

これに対し、北朝鮮の代表は、「日本は、ことし4月のパンムンジョム宣言と米朝首脳会談の
共同声明に署名していない。関わりのないことに首を突っ込むべきではない」と反論しました。

北朝鮮に非核化に向けた具体的な行動を取る求める声はオーストリアなど各国からも相次ぎまし
たが、北朝鮮の代表は「不要な圧力をかけるような発言は容認できない」と述べて、各国はむしろ
北朝鮮の今後の取り組みを支援すべきだと強調しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180627/k10011497071000.html