戦前の予想を覆す日本代表の健闘ぶり、と言ってしまうと選手・チームに失礼だろうか。ロシアワールドカップ・グループリーグH組は第2節を終えて
、日本代表は首位をキープしている。28日のポーランド戦で引き分け以上ならばグループリーグ突破という、王手をかけた状況だ。24日のセネガル戦は追う展開から引き分けに持ち込んだが、
この戦いぶりに各国のメディアやサポーターが驚きを隠せない様子だ。

この試合で最も称賛を浴びたのは乾貴士。前半34分の同点ゴールは、FIFA公式テレビの実況にして「エクセレント!」。イタリアメディア「メディアセット」は、
チーム最高評価の7.5を与えたうえで「スピード、ファンタジー、フィニッシュ感覚に優れている」と攻撃面での総合力の高さに触れている。イギリスメディア
「スカイスポーツ」はマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出。ゴールだけでなく、ボールロストの少なさ(セネガル戦は8回)にも触れている。
野洲高校時代は「セクシーフットボール」の申し子と言われた男が、30歳にして初のワールドカップで注目度を増している。

イタリアの名紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」がピックアップしたのは、本田圭佑と長友佑都。それぞれ、かつてはACミランとインテルというビッグチームで戦った2人。
ゆかりあるイタリアのメディアは、本田について「状況を打開・解決させた」とし、2−2とする同点ゴールを評価。試合序盤はセネガルのスピードに苦慮した長友だったが、
しっかりと修正して攻守に貢献。イタリアでも「相手陣内でセネガル選手を置き去りにし、乾への効果的なパスを出した」とし、決定的な場面での働きを取り上げている。

一方で、2失点を喫した川島永嗣は酷評のオンパレード。特に1失点目でのパンチングにはメディア・SNSとも騒然。南アフリカのメディア「Kick Off」は「キャッチすべきプレーだった」
と指摘し、アメリカ「ESPN」はサディオ・マネに当たってゴールとなったことについて「完全なプレゼントとなった」と表現。イタリア「ユーロスポーツ」に至っては「カバジェロ並」とし、
同じく今大会不調のアルゼンチン守護神と並べて皮肉っている。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180625-00010002-jsportsv-socc