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江戸時代から続く遊女の文化を伝える吉原。今、この街に興味を持つ若い女性たちが増えているという。

 吉原の歴史散策ツアーを主宰するカメラマン・酒井よし彦氏が語る。

「SNSで募集をかけると、女子大生からの応募もかなりあります」

 ツアーは一葉記念館、吉原大門、吉原神社などをまわり、酒井氏が歴史的背景を解説する。地形や区画はほとんど当時のままだ。

 誌上ツアーに参加した大学生のアミさん(仮名・22)は、もともと成人式で花魁風の着物が流行していたところから吉原に興味を持った。

「大学に入り、出版されていた遊女の手記を読んだりしていました。今はセクシャルヘルス(性の健康)の勉強もしています。
一時期は2週間に一度ぐらいのペースで来ていました」

 今回は、アミさんが酒井氏に代わり、名所を解説してくれた。アミさんに誘われてきた同じく大学生のエリさん(仮名・22)も驚く。

「華やかな場所という印象だったんですが、無縁墓地や供養塔を見ると、ここで女性たちが必死に生きていたんだということを痛感しました」

 遊廓からカフェー、赤線、ソープランドと名前は変われど、その主役は常に女性たち。街の住民たちも、若い女性の増加は大歓迎なのだ。

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