「爆買い」と言えば、誰もが中国人旅行客を連想するだろう。だが、中国人からすると、実際には世界中で爆買いしているのは「日本じゃないか」
という気持ちがあるようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の対外純資産残高は27年連続で世界一であり、これは日本が世界中で資産を「爆買いしているため」だと論じる記事を掲載した。

 記事は、「爆買いと言えば、中国人旅行客の旺盛な消費の代名詞とされてきた」と伝える一方、日本政府や日本企業、さらには日本の個人が海外に
持つ資産の総額(対外資産)は2017年末時点で初めて1000兆円の大台を超えたと紹介。これは日本企業の海外でのM&Aや直接投資が増加
したことが要因の1つだと伝え、近年は中国の対外直接投資も増加傾向にあるものの、日本の規模とはまだ比べものにならないのが現状だと論じた。

 続けて、日本経済は近年、低迷が続き、経済成長率でも国内総生産でも中国の後塵を拝しているとしながらも、「痩せ細って死んだラクダでも、馬より大きい」
という中国の成語を引用し、「日本の実力はやはり本物」と主張。日本企業の海外でのM&Aが過去最高となる687件に達し、金額も伸びていることはその証拠であると伝えた。

 さらに記事は、日本の対外資産は日本の国内総生産の約2倍の規模であることに驚きを示しつつ、対外純資産残高が2位のドイツを大きく
上回って27年連続で世界一である事実は「世界で爆買いをしていたのは日本だった」ことを示すと主張。日本は国外に莫大な資産を持つから
こそ、国内の経済は低成長でも長期にわたって安定しているのではないかと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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