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2001年、黒柳が「朝日社会福祉賞」を受賞した。
受賞理由は「ユニセフ親善大使として活躍し、『トット基金』を通じてろう者の社会参加も支援した功績」である。

旱魃・内戦・殺戮・地雷がある状況で、「なぜそこまでして行くのか? 怖いとかためらうとかの気持ちはないのか」との質問に、
「ユニセフ親善大使として少しでも皆様に知ってもらう。(だから)あまり大変と思わない。何かあったら、その時はその時でね。
戦争を通してきた人間って、そういう所が有りますよ。だって、いつ死ぬか分からなかったんですから、
小学生の時から。飢えた事も親のいない寂しさも(疎開経験で)分かり合えますから」
といい、やってあげる支援ではなく、トモエ学園の「皆、一緒に行う」の思想がユニセフ活動のもとになっていると答えていた。

ちなみに、ユニセフ親善大使としての黒柳への年間報酬は、1ドルである。