大手ビールメーカー「キリンビール」の子会社が運営するレストランで、黒ビールを使ったと
うたっていたカレーに、実際は黒ビールが一切使われていなかったことがわかり、消費者庁は
不当な表示にあたるとして再発防止などを命じました。

消費者庁によりますと、問題が見つかったのはキリンビールの子会社の「キリンシティ」が運営
するレストランで提供された「黒ビールカリー」や「黒ビールカリーのオムライス」など25種類
のメニューです。

「黒ビールでコトコト煮込んだ」などとうたい、平成27年1月から首都圏や大阪などの店で提供
されていましたが、去年9月にキリンシティが製造委託先の業者に確認したところ、黒ビールが
一切使われていなかったことがわかりました。

このため消費者庁は不当な表示だとして景品表示法に基づき再発防止などを命じる措置命令を
出しました。

問題のメニューはおよそ45万食が提供されたということで、キリンシティは一時メニューから外し、
黒ビールが使われていることを確認したうえで提供を再開したということです。

問題のメニューを食べた人にはレシートが確認できれば返金に応じるとしていて、キリンシティは
「お客様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび
申し上げます。法令順守に取り組み再発防止策を実施して参ります」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180613/k10011476651000.html