任天堂の株価が急落。一時前日比8%安の3万8360円にまで下落した。
米ロサンゼルスで開催中のゲーム見本市「E3」で13日未明に発表したスイッチ向け新タイトルの内容が、
投資家の期待する水準に達していなかったとの見方がある中、売り注文が相次いだ。

8%の日中下落率は2月6日以来。午後1時38分現在は6%安の3万9220円と下げ渋る動きとなっている。
売買額は1800億円超と東証1部市場でトップとなり、2位のソフトバンクグループの5倍以上の規模に膨らんでいる。

エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは、人気アクションゲームシリーズ
「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の発売日が12月7日と予想より遅かったと指摘。

外部のゲームメーカーからのラインアップが期待を下回ったことに触れ、
「投資家は今回の発表が物足りないと判断したのではないか」と指摘した。

任天堂は昨年の3月にスイッチを発売し、業績底上げに貢献してきた。
その後、今年春には新たな遊び方を提案するニンテンドーラボを発売し、スイッチ販売を押し上げようとしたが効果は乏しかった。
そうした中で、投資家の期待はE3の発表内容に集まっていた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-13/PA8O836K50XX01