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「完全な非核化」実行は難航も=検証・不可逆性に課題
 トランプ政権が求める「完全かつ検証可能、不可逆的な非核化」で、最初の関門になるのが国際原子力機関
(IAEA)や米国などが担うとみられる「検証」の部分。「申告したものを検証するのは簡単だが、申告していない
ものの検証は困難」(アインホーン元国務省調整官)だからだ。
 米国は、北朝鮮が保有する核兵器の数や、核兵器に転用可能な高濃縮ウランやプルトニウムの保有量を完全
につかめてはいない。国防情報局(DIA)は核兵器の数を最大60発と推定しているとされるが、米シンクタンクは
13〜30発と見積もる。核関連施設の場所もすべては特定できていないとみられ、「100%の検証は不可能」(元米
政府高官)なのが現実だ。
 また、核施設の無能力化や核物質の国外搬出などを指す「不可逆的」な措置について、ガルーチ元国務次官補
は「(一度獲得した)核兵器開発能力を北朝鮮から取り除くことはできない」と指摘する。北朝鮮が閉鎖した核施設
を再開したり、新たに造ったりすることを完全に阻止することは難しい。
http://www.afpbb.com/articles/-/3175236