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降下、沈没
その後もドイツのアニメ産業にとって逆境は続く。世間の子供向けメディアにおける暴力に対する目は年々厳しくなっていった、
特に2006年にドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州のエムスデッテンで起きた学校での銃乱射事件(※学校の元生徒の18歳が銃と発煙装置を用い22人に重軽傷を負わせ自殺した事件)が起きたこともあり、
テレビネットワークは視聴者からの反発を恐れ新しいアニメを宣伝することにも放送することにも消極的になっていく。

年々厳しくなっていった表現に対する検閲は人々からアニメに対する関心を奪っていった。
深夜にアニメを放送していたチャンネルでさえ放映を中止した。2008年にはドイツのアニメ市場全体がほぼ壊滅状態のように思えた。

Tokyopop(漫画の出版権を獲得して他言語に翻訳、供給している会社)のような会社さえ、あまりにも販売数が悪化したため今後はもうアニメをリリースしないと発表した、当時予定されていたリリース計画も全て白紙になった。

2009年にRTL IIはアニメ専用チャンネルの計画を撤回し、定期的にアニメを放送していた枠も"アニメ番組"からただの「子供番組」に改名した。
アニメはどんどん誰も見ないような時間帯に追いやられ2013年に完全に放送されなくなるまで放送数も激減していった。