韓米首脳会談時に兆候があった米朝首脳会談中止

 米朝首脳会談関連のおかしな流れは、今月22日(現地時間)に米国ワシントン
で開かれた韓米首脳会談のときから感知されていた。当時、韓国の文在寅大統領
は米国のドナルド・トランプ大統領に対し、6月12日に予定されている米朝首脳
会談の直後シンガポールで「3カ国首脳会談」を開催する案や、北朝鮮に対する
支援策を提案したが、米国側は都合の悪そうな反応を示したという。このところ
北朝鮮の「非核化に向けた真剣さ」に対する疑念が高まっている中、文大統領が
核廃棄ではなく北朝鮮への報償に焦点を合わせていることについて、「前のめり」
という反応を示したという。

 24日に複数の外交消息筋が明らかにしたところによると、文大統領は米朝首脳
会談に合わせてシンガポールを訪問する案を検討し、水面下で準備作業に入った。
米朝首脳会談が成功裏に終わった場合、すぐに南北米3カ国首脳が一堂に会して
「終戦宣言」を出すことを念頭に置いたのだ。文大統領は当初、「板門店米朝会談
の直後に南北米3カ国会談開催」という案を念頭に置いてトランプ大統領と米朝会談
の場所を話し合った。だがトランプ大統領がシンガポールを米朝会談の場所として
最終決定すると、文大統領が直接シンガポールに行って3カ国首脳会談を開く案を
提示したという。韓国大統領府が韓米首脳会談後に「両首脳は、米朝首脳会談後に
南北米3カ国が終戦宣言を一緒に行う案について意見を交換した」と発表したのも、
こうした流れから来ている。

 ところが文大統領のこうした構想に対し、トランプ政権は即答しなかったという。
その後、ワシントンでは「韓米首脳会談の後、ホワイトハウスはぎくしゃくした
(strained)雰囲気」だという声が出ていた。金正恩労働党委員長の2度にわたる
訪中の後、北朝鮮が強硬な立場へと戻ると、ホワイトハウスでは「首脳会談をやる
べきなのか」という懐疑論が広がっていた。こうしたホワイトハウスの空気とは
異なり、韓国側は先走った話ばかりをしたのだ。(略)
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