生まれたときから高校までずーっとデカかったから
デカさがコンプレックスだったし
むしろ小さい人が羨ましかった
みんな自身に溢れるように見えたし。
でも、背の低い人の香ばしさというか
無駄に交戦的なところがウザくて理解できなかった。
「(なんでいちいちこんなに好戦的かね、お前のほうが顔も良いし性格も社交的で人気者なんだからもう少し余裕持てよ)」っていつも思ってた。

でも、成人してから海外に行く機会が増えて
自分より背の高い人にたくさん囲まれるようになったらなんとなくチビの
気持ちがわかってきた。
たしかに、背が高い相手だと
なんとなく見下されてるかもしれないとか
戦ったら勝ち目がないとか
うっすらと本能が警告してくるのを感じる。
チビは子供の頃からそういう恐怖にさらされて強くなるのだなと
俺見たく物心つく前からデカイと
そういう感覚が見につかないから
戦闘民族としては失敗作になるのかもしれない。