前回、「スマホを捨てれば子どもの偏差値は10上がる――『ながら勉強』が子どもに与える深刻な影響」という題で東洋経済オンラインに寄稿した。
幸いにも、この記事は多くの読者から反響を得ることができた。

「調べもの」にスマホを使ったらどうなる?
前頭前野の働きを見比べてみると、結果は驚くべきものだった。国語辞書を使っているときは、左右の大脳半球の前頭前野は
活発に働いているのに、スマホを使うと、まったく働いていないことがわかる。

文章を書くときの脳活動計測では、手書きで手紙を書くと前頭前野はたくさん働くのに、パソコンや携帯電話で手紙を書かせても
前頭前野はまったく働かないという結果が出ている。

脳も身体も積極的に使わない状態を、ヒトは楽で便利だと感じる。そして、ヒトは楽で便利なものに価値を見いだし、喜んでおカネを払ってきた。
文明の発達に伴って、人的、金銭的さまざまなリソースが投入され、楽で便利な状態が追求され続けてきた。現在の私たちは、
その恩恵に大いに浴している。

しかし、そんな生活の代償として、失ってしまっているものはないだろうか。

https://toyokeizai.net/articles/-/220685