「働き方改革」来週採決へ 野党は対抗戦術を検討

 安倍政権が今の国会の最重要法案と位置付ける「働き方改革」関連法案を巡り、与党は23日の採決を目指して18日も着々と審議を進めています。
これに対して、野党側は様々な手段を使って採決阻止に持ち込もうと作戦を練っています。

 (政治部・延増惇記者報告)
 野党側は対抗手段として、厚生労働委員長の解任決議案の提出などについて検討に入りました。

 立憲民主党・福山幹事長:「乱暴な国会運営をとにかく与党はするな、真摯に国民と国会と向き合えと。うみを出し切るというが、うみはたまりっぱなしだ」

 厚生労働省は労働時間の調査データの2割を削除しましたが、野党側はその他のデータにも誤りがあることが分かったとして批判を強めています。
野党側は厚労委員長の解任決議案や厚労大臣の不信任案などを連発して、採決を少しでも引き延ばしたい考えです。
ある立憲民主党の幹部は「会期延長されれば“モリカケ問題”を追求する時間が増える」と話していて、少しでも政権へのダメージを与えたい思惑があります。
ただ、野党側は20日間にわたる審議拒否で世論の批判を浴びた反省から“審議拒否戦術”を封印しています。
このため、国会は完全に与党ペースで、18日も野党が反対するなかでTPP(環太平洋経済連携協定)関連の条約が衆議院を通過します。
国民民主党の幹部からは「もう打つ手がない」という焦りの声も上がっていて、手詰まり感が漂っています。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000127532.html