「タミフル」10代の使用再開する方針 厚労省の専門家会議
インフルエンザの治療薬で服用した患者の異常行動が相次ぎ、10代への使用が原則禁止されていた「タミフル」について、厚生労働省の専門家会議は、
異常行動はタミフル特有のものとは言い切れないとして、使用を再開する方針を示しました。
インフルエンザの治療薬「タミフル」は、服用した中学生がマンションから転落するなどの事故が相次いだことを受けて、平成19年から10代の患者への使用が、
原則禁止されていました。
厚生労働省の専門家会議は、禁止を継続すべきか検討してきましたが、16日タミフルを服用していない患者やほかの治療薬を服用した患者でも同じような
異常行動が起きているなどとする調査結果をまとめました。
これを受けて、異常行動は、タミフル特有のものとは言い切れないとして、ほかのインフルエンザ治療薬と同じように10代の患者への使用を再開する方針を
示しました。
ただ原因ははっきりしないもののタミフルなどの治療薬を服用した患者が異常行動を起こすケースが後を絶たないことから、厚生労働省は、引き続き保護者
などに対し十分注意するよう呼びかけていくことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180517/k10011441151000.html